その人は、私のそばにすーっと寄って来て、耳元に口を寄せて何か言いました。
ひそひそ話というわけですが、よく聞き取れません。
何もこんな人の多い場所で、わざわざ言わなくてもいいのに・・・
その人の顔を見ると、とても醜い表情をしていました。
・・・醜い表情(かお)で話すことは、きっと醜い話に違いない。
そんな考えが頭をよぎり、じゃ、何の話かわからなくていいや、と思ってしまいました。
はいはい、と返事も適当にその場を離れたので、その人は私に悪意を感じたかもしれません。
でも、それもどうでもいいや。
結構ヒドいことしましたかね?
