ファントムのすす払いは化学系か物理系か

年末恒例行事として、今年も1年間お世話になったファントムの洗車をしました。
いつも洗車に使うのは、台所用洗剤、コップ洗い用のスポンジ付きたわし(柄がついていて使いやすい)、ゴミ手袋、ゴム長、バケツにウエスなどです。
が、今回はエンジン周りがとっても汚れていて、ごしごしやってもきれいになりそうにありませんでした。

これは、パーツクリーナー使うしかない・・・。

私は実は化学系があまり得意ではなくて(造船屋だからか?)、たいていは腕力まかせ、つまり物理系?でバイクを磨きます。
だって、ケミカル、ゴムとかプラスチックとか、かかったらどうにかなっちゃいそうな、ワナだらけな気がするんだもん!!

缶に穴が開く程、使用上の注意を読んでから、バイクの下に潜るようして、パーツクリーナーを噴射しました。
泥と油の固まりとなった汚れが落ちる落ちる・・・
文字通り、ボロボロ落ちました。
これは快感、ですね。

ケミカル類は、使っていい箇所・マズい箇所さえきちんとわかっていれば便利ですね、やはり。

来年は、物理系プラス化学系に、芸域を広げてみようかな~、とちょっと思いました。

ともあれ、ファントムはきれいになりました。
わが戦闘機の、しばしの休息の時間です。
年が明けたら、さびの出ているセンタースタンドとエキパイに耐熱塗料を塗ろうっと。
(前回は、エキパイに塗った直後に接地して、また削ってしまいました

クリスマスの夜、サンタさんが言った

冬休みです(とは社会人は言わないか)。
完全に出遅れネタなのですが、クリスマスの夜、銀座のドイツ風の居酒屋で、赤い帽子をかぶったサンタさんに出会いましたので、そのお話を書きたいと思います。

サンタさんは、私になぜかIKEAの塩&コショウ入れというプレゼントをくれ、こんな風に言いました。

つるばら、お前に足りないものが何なのか、わかるか?
それはpassionだ。
同じ実力の者が横並びに立った時、最後に勝つのは情熱の強い者、自分はやる、という決意を持った者なんだ。
お前が勝つためには、情熱を持つ事だ。

passionという言葉を聞くと、根が暗い私は「受難」という意味を先に思い浮かべてしまうのですが、「情熱」があれば、「受難」など乗り越えられるものなのかもしれません。

塩&コショウ入れをまじまじと眺めているうちに、ふと書き留めたくなった出来事でした。

新旧ネコ柄の手帳

このブログにたびたび登場するネコ柄の手帳です。
左が今年愛用した2009年版、右がこれから使う2010年版です。
中身は普通のスケジュール帳ですが、後半のフリーページが結構多く、私の場合だと1年分の講習会参加メモがほぼぴったり書き残せて、余りのページがほとんど出ないという超個人的お役立ちツールです。

という理由だけではありませんが、プライベート専用として、もう5年くらい連続して使ってます。
因みにビジネス用はフランクリン・コヴィです。こちらは10年以上・・・

100人HMS(年末ジャンボ偶然)

正直に言うと、走る時間も短そうだし、まあ、イベントのつもりで参加した100人HMSでしたが、結論から言うと
参加してよかった!
です。
なぜかというと、そこには、思いがけない素敵な出来事があったから。
それは、信頼できる人との再会、でした。
走行前の車両点検で、私のすぐ前にいたのが、しばらく会えずにいた、私にとって信頼できるその人だったのです。

さて、今回初の試みだという100人HMS、コースを使っての全員練習とアトラクションからなります。
コースは、パイロンコース(直線とオフセットのパイロンスラローム)、初級コース、中上級コース(バリアブル)、メインコース(市街地+新コース)に分かれていました。

私及び私の信頼できる人(では長過ぎて書きにくいので、Fudamental Dependablity→Mr.FDとさせていただきます)はまずパイロンコースへ。
先日のHMSスーパースポーツコースで指摘された、Fサスを使えていないことをお話ししたところ、Mr.FDは追走して私の走りをチェックしたり、先導して見本を見せてくれたりしました。

そして、上級チームの次に順番が巡ってきた、メインコース走行。
こちらは数箇所、Fサスを十分縮めて小回りしなければ通りきれないターンがありました。
苦手な所がはっきり出ましたね、とMr.FD。
速度を十分に落としきれていないために、曲がりきれず大回りになるのだとアドバイスをいただきました。

メインコース走行の時間が終了すると、Mr.FDとともに再びパイロンコースへ。
Fサスを積極的に使う練習に励みますが、残された時間はあまりに短すぎました。
終わっちゃいましたね、と明るい笑顔のMr.FDでしたが、私はうれしい反面、かなり申し訳なく思ってしまいまいた。
・・・だって、貴重な短い練習時間を、Mr.FDはすべて私のために使ってくれたのです。
私にしてみれば、年末ジャンボに当たるくらい、ハッピーでラッキーだったわけですが・・・

その後、アトラクション、昼食、表彰、と企画が続き、記念撮影が終わって気が付くと、Mr.FDの姿がいつの間にか消えていました。
ろくにお礼も言えなかった!!
心苦しくなりましたが、楽しかった、とMr.FDが言ってくれたことを思い出して、私も、後悔の念よりも、とても楽しかったことを覚えておくことにしました。
いずれまた必ず、一緒に走れる日が来るでしょう。
その日まで、Fサスを使う練習に励まなくては、ね。

素敵な偶然と、Mr.FDに、この場を借りて、感謝の意をささげます。

砧 レディースバイク・オートバイ教室(筋肉ウーマン)

今にも雪が降るんじゃないかと気をもませるような曇り空の下、今年最後の砧レディースです。
降ろうが照ろうが関係なしにいつも元気なA部長が今日くれたテーマは
「筋肉を意識して動かすこと」でした。
原付スクーターであるファントムでは、シートと接する内ももがキーポイント(キー筋肉?)になるようです。

レディース中上級、いつから順序が変わったのか、ブレーキング練習の次は傾斜走行でした。
最遅組の最後尾を走る私の後ろを、A部長の白バイが追いかけてきました。
「筋肉意識して!大袈裟なくらいに、シートを押す感じで」
なるほど、コーナーリングの際、内もも筋肉を意識してシートを叩き込む?ような感じにすると、やや速い、かな?
「切り返しが速くなるでしょ?」
A部長の言葉に、はい、と素直にうなずいてしまいました。

低速バランス、立ち姿勢での千鳥などは、従来から気づいている通り、内ももでシートを押して傾ける感じでgood、です。
さらに、8の字でも、Uターンでも、内もも、というか内ももを通してシートを意識できた時、スムーズに上手く入ることができたのでした。

その愛すべき?筋肉使いですが、よくわからなかったのは一本橋でした。
指導員さんによると、ステップがまだまだ使えていないとのことなのですが、これも内ももなのでしょうか?
足の裏のどのへんかな~などと試行錯誤を繰り返してしまいました。

何だかんだやってるうちに、天気予報通り少しずつ日が射してきて、かなり明るくなったお昼、講習会終了。
考えてみると、今年最後のレディースどころか、今年最後の砧でした。
お世話になったみなさんにご挨拶して今年もケガなく終わりました。

HMS CBR限定スーパースポーツコース(日本の技術力)

ズタボロの1098Sライフに喝を入れるべく、参加してきました。
新型CBR1000RR(ABS付き)でのHMS、初見参ですね。

そもそも、私がSSのオーナーになるなどという無謀な道に走ったのは、HMS中級で、たった一度乗ってしまったCBR954のせいです。
そのたった一度の逢瀬?で、SSでも結構走れる、などと錯覚したのは、今思えば954があまりに優れたバイクだったからです。

さて、今回、私は予約は取ることができず、キャンセル待ち1番で何とか参加できたのですが、集まったメンバーは、参加者6人、イントラさん1人。
「今日は予備の車両がありません。壊したら、後は見学ということになります。」
実は私には、前日になっても予約が確定したとの連絡がありませんでした。
仕事の都合もあるので、こちらからレインボーに電話したところ、少し待ってのコールバックで参加可能になったのです。
もしかしたら、キャンセルは一人も出なくて、ムリクリ私が入れてもらえたのかもしれません。


そんなこんなで、不安と緊張でクラクラしているうちに始まったHMS、始まったとたんに、恐ろしいことに気づきました。
CBR1000、ノーマルだ・・・(当たり前)。
私の1098Sは、雑誌に出てしまうほど車高を下げた、いわば「つるばら専用車両」です。
ノーマルSSなんて、足が着かない!!
・・・などとあわてふためいてももう遅いので、車両を出した後は、ひたすら、乗車と降車の練習を繰り返しました。
見ていたイントラさんや、他の参加者の方は、さぞかし怖かったことと思います。

走り出してみると、意外とスムーズでした。
曲がりなりにも1098Sに乗っているから、ではなく、すべては日本の技術力の賜物だと思いました。
元気出せ、日本の製造業!(あまり関係ありませんが)

CBR限定コースは、最初にちょっと細かくブレーキングの練習をした後、午前、午後とも基本的にコーススラロームのみです。
コース設定は、中級よりちょっと易しく、直パイやオフセットのキツい連続などはありません。
奇しくも担当イントラさんが、ライディングクリニックでお世話になったKさんだったので、引っ込み思案な私にしては、いろいろ聞けてよかったのでした。


そのKさんからの指摘を総合すると、どうも私は、SSの乗り方が基本的にできていないんですね。
コーナーリングでは、例えば左なら、左膝がハンドルの中心を軸にyawするように腰を落とすこと。
でも右肩が逆方向に開かないよう、進行方向に向けること。
お尻はシートの左エッジにかかるくらいの位置にくること。
ああ、全部できていませんでした。
そして何よりも、ワタシ、自分からFサスを動かして曲がれてないんだそうです。
なるほど、こんなにバイクと意見が合ってないんじゃ、1098Sもヘソ曲げるはずです。
次に中級に参加したら、CB400で、サスを自分で動かせているか、インストラクターにチェックしてもらいましょう、ということになりました。

それにしても、こんなワタシが、一度の立ちゴケも握りゴケもなく、1日を終えられたのは、やはり日本の技術力のおかげだと再度痛感いたしました。
はっきり言って、ここしばらくで、一番楽しいHMSでした。


と気分よく書いている時に、HMSからのお知らせが・・・
スーパースポーツコース、来年からは、上級参加経験者向けと、中級どまり向けに、クラス分けするそうです。
・・・私のせいなのでしょうか?

砧 バイク・オートバイ教室(2台の小田急ラッピングバスがすれ違うのを見た日)

信じられないくらい寒い朝でしたが、数少ない練習の機会を逃したくなくて、凍る思いで行ってきました。
参加者は98名とのことで、みなさんがんばってるんですね・・・。

前回以来、何だか急に、「身体が感じ取る感覚」に敏感になったようです。
寒さのせいでしょうか?

例えば小道路転回、きれいに回れた時は、ハンドルの切れる感じが、ちゃんと伝わってきてます。
あるいは傾斜走行、気持ちよく走れた時、両腕と腿、おなかで、LNGタンクか何かを抱えているようなイメージが思い浮かびました(なぜボールじゃなくモス型LNGタンクなのかは謎)。
そしてブレーキング、33km/hのナイスな速度で、よろめきもせずぴたっと止まれてしかも「いち」と言ってから左足を着けた時、自分が地球に垂直な感じがしました。

以前、どなたかにお聞きしたことですが、「いいイメージ」をたくさん蓄積することで、そのイメージが自分のライディングになっていくそうです。
今日みたいな、いい感じを覚える身体系の記憶力が発達してきたのだったらうれしいな、と思いました。

さて、そんな練習の帰り道、白バイ(女性隊員?)の姿が描かれたラッピングバスに出会いました。
更に、全く同じラッピングバスが反対車線を走ってきて、すれ違う所まで見てしまいました。
バス停で追いついて見てみると、バスに書かれたメッセージは
「オートバイのすり抜け走行 NO!」
でした
すり抜けて近づいていったりしなくてよかった。

砧 バイク・オートバイ教室(完璧よりも進歩を目指せ!)

実は受講後、十日以上経ってから書いています。
出張続きのため、プライベートな目的でPCに向かう時間が全っ然ないのです。
この状況を活用するには、やはり
「あの日気づいたことをきちんと思い出せるか?」
にチャレンジするしかないでしょう。
頼みの綱はネコ柄の手帳です。

というわけで、記憶の糸を辿ります・・・

さて、最近、ネコ柄の手帳に記す覚書に、自分で気づいたことを書く分量が増えてきました。
以前は、指導員さんからのアドバイスをとにかく忘れないよう、何でも書いておく、というスタンスだったのですが。

例:一本橋
・アクセルをもっと押さえて→ステップ、足指の付け根に力を入れてステップを踏む。ステップでバランスを取る。(2009年1月10日砧レディースのメモ:14.6)

・落ちたり続かない時、ひざがガクガク動いて安定していない。腿でシートを挟むようにするとガクガクしない。(2009年12月6日=今回の砧:24.0)

因みに、数字はその時のタイムです。

多少なりとも、進歩しているような・・・
でもまあ、普通の人は、1年やれば一分橋レベルでしょうから、喜ぶより悲しむべきデータですね。
それはさておき、ひざガクガクの状態と、腿締め状態の身体感覚を思い出せるかというと、できそうな感じ、です。
これが進歩というものなのかもしれません。

「完璧よりも進歩をめざす」

カウンセリングの講義で出てきたフレーズですが、私にとって、最近一番の励ましの言葉です。
(私がクライアントの方に、このフレーズの意味を理解させてあげられるかどうかは自信ありません)

タイムが伸びないことを嘆いてばかりいるより、自分の進歩した部分に目を向けよう・・・
そうでないと、楽しくないし、楽しくなければ、先へ進めないから。

HMS貸切(レイニーなオフセット)

前回貸切からほぼ1か月、主催者のご好意で、今回も参加させていただきました。
今回の貸切の隠れ?テーマは「オフセットを攻略する」でした。
といっても、当初から決まっていたわけではありません。
午前中晴れ→曇り、午後雨→もっと雨→気温ぐんぐん低下、というコンディションを考慮して、担当インストラクターのMさんのとっさの機転?で設定してくれたものです。
(と言いつつ、とうに決まっていたことだったかもしれませんが)

午前中の直パイ&オフセット(とってもキツいのあり)で、各自、自分の実力を知った後、午後からはコース設定の中に巧みに組み込まれたオフセットをクリアすべく練習に励みました。

私の場合、先月のライディングクリニックで走った設定とやや似ていた事もあり、コース走行は割と気持ちよく走れたのですが、むしろ、キツいのばっかり並べたオフセットパイロンスラロームがダメダメでした。
コーススラロームの中のオフセットだと、とりあえず通れれば、人間満足してしまうのですが(私だけか?)、オフセットのためのオフセットパイロンスラだと、できない部分が丸わかり、なのですね。

ここからのお話は、参加者の一人である@sushiさんからの解説&アドバイスがベースになります。

180度を超えるターンの場合、途中で速度が足りなくなって、アイドリングでギリギリのターンをする事になります。
それでも足りなければ、アクセルの開け増しをして、進行方向を犠牲にするわけです(大回りになる・・・私の場合)。
解決策としては、コーナー(パイロン)にもっと大きく入る、バイクを寝かせる、進入速度を速くする、等々ありますが、「雨」「低温」などの環境条件が意地悪く影響してきます。
この、気持ちよく走れない部分、すなわち、気持ち悪さをどう解決していくか、それが課題なのだそうです。
私の場合、キツいオフセットであり、180度を超えるターンであるわけですね。

気持ち悪さ、言い換えれば違和感、それを「課題」と明確化することを教えてもらえたのは、今日の最大の収穫だった気がします。
ライディング感覚が鈍く、身体やバイクの発する信号をきちんと処理できない私ですが、「気持ち悪さ」なら、わかる気がしたからです。

さて、課題の解決策ですが、今のところ、私にできそうなのは「もっと大きく入る」「もう少しバイクを寝かせてみる(天候がよければ)」でしょうか?
ライディングクリニックでは、Fブレーキをもっと使えるように、とのアドバイスもありましたので、必要なのは、進入速度を上げる練習かもしれません。

いずれにせよ、今回の貸切は、思っていた以上の収穫だったと思います。
主催してくださった方、一緒に走ってくれた方、遅くまで反省会でアドバイスをしてくれた方、みなさんに感謝!です。