前回、低速で苦労したにもかかわらず、NC700で中級に参加してしまいました。
HMSはネット予約時点で車種を選ぶシステムだから・・・とはいえ、当日変更もできない訳じゃないんですが。
担当が、初級の頃にとっても優しく教えてくれたNさんと、熊本から人的交流?でやってきたクマモンだったので、何とかなるかな、と思ったのです。
でもそれは、大きな間違いでした。
午前中は、ちょっとじっくりめの加減速の練習&バリアブルコースを使ったUターンと切り返しの基本、と平穏に進みました。
順番に車体と走行に慣れて行く構成なので、ここまでワタシにも大きな問題はありません。
(左旋回の悪いクセをNさんに一発で見抜かれただけ・・・って大きな問題か)
新しいバイクに乗ったことで、速度をあまり求めない分、フォームの確認に集中できていい感じでした。
他の参加者の方も、初対面同士が多いというのに、ほのぼの&和気あいあいで雰囲気も上々。
コレなら行けるかな、と思いましたが、イケたのはここまででした。
状況が一変したのは午後、オフセットとUターンの続くロングコースに入った時です。
コース案内で一周しただけで、というか、一周できずに、その設定が尋常でないことは判明しました。
ほぼ定常円旋回をつないだようなオフセット、Uターン、ひらがなの「く」の時に並んだ直パイ・・・難易度高過ぎ!!
「このコースは難しいです。でも、みなさんだったらできる、と思いました。最後には通れるようにしましょう。心が折れそうになったら、オレの所に来て。励ましてあげるから。」
やっぱり心優しいNさん、と言い切っていいのかわかりませんが、なんとなく乗せられて、練習開始です。
定常円の繰り返しみたいなオフセットでは、左右の腰の切れ&顔向け(どちらのいい方もヘンだなあ)確認をしてみました。
先週のバラ1の時よりは格段に楽に走れるようになっていたのがちょっと驚きでした。
Uターンは、道幅があるので、ためらわず、S字を書くようにゆったり回ります。
と書くと余裕があるみたいですが、結構いっぱいいっぱい(苦笑)。
一昨年、クイーンスターズの「女性限定講習会」の際、1098Sで必死でがんばったことを思い出しながら走っていました。
そして問題は、くの字直パイでした。
右に大きく回る前に、左に大きく逆ハンドルを切らないと後が続かないことはわかっているのですが、最初の直パイに入る前に速度を落としすぎてしまい、失速しかけるのでハンドルを切れないのです。
NC700は、Nさんによると、「下が薄いから」くの字直パイ等は難しいとのこと。
手こずる私を見かねて、Nさんがタンデムで一周してくれました。
このコース全体のツボ?は、旋回の際、なるべく最後まで円を描いてから切り返すことだとリアシートで実感。
タンデムが功を奏したのか、その後、なぜか私は5割くらいの成功率でくの字を通れるようになりました。
やっぱり、最初の直パイに入るまでのラインが問題だったようです。
「今日の中級、あの設定は上級だよ。見て、オレたち走るのかな、と思ったもの。」
終了後、横目で見ていた上級コースの常連さんがにこやかに話しかけてくれました。
「Nさんの趣味なんでしょうね。」
思わず答えてしまいます。
でも、Nさんが最初に宣言した通り、(成功率や速度はともかく)最後にはみんな、なんとか通れてました。
そして私は、これからNC700で練習して行けそうだな、と確信しました。
だって、達成感がハンパないんだもん(爆)。
今日という日は、私にとって、いろんな意味で伝説の生まれた日となりました。
もちろん最大の伝説は、
「Nさんは、やると決めたら、中級でも、上級設定で走らせ、成功させてしまう」
であることは言うまでもないでしょう。