特練ですよ!(最終回 やがて雲の切れ間から)

そして特練最後の日が来ました。
ここ数日、梅雨の戻りと言われるようなお天気が続いていましたが、今日は二度目の梅雨明けのような日差しと高温、「鈴鹿みたいな」炎天下での練習となりました。

午前、午後と選手は模擬大会での調整に、その他のメンバーは野次を飛ばす練習、ではなくて選手にプレッシャーをかける役割に励みます。

その合間には、昨日同様に、放牧状態での課題練習です。

一本橋・・・
監督が究極の極意(内容はナイショ)を教えてくれました。
今までのやり方と少し違う所があったので、慣れるまで少しだけ時間がかかりそうですが、そこをマスターすれば、今年の特練で学んだことがすべて活かせるようになるでしょう。

コンビネーションスラローム・・・
「Fブレーキは使うのか使わないのか?」
特練後半、悩み続けた問題でしたが、結論、「私は使う!」
この特練や、海の日に砧で行われた初中級限定講習で「ゼロ」の練習をやってみて、自分が不安にならずにアクセルを全開にするには、Fブレーキを使わなければ無理、ということがわかったからです。
使うとなったら、次は、きちんと3本指でブレーキ、きちんとグリップを握ってアクセル(親指と人差し指の間に引っ掛けてアクセルを開けない!)。
タイム的には、今の所、他の人より1秒弱遅く、3回に1回ぐらいは人並みの数値、といったところですが、それは今後のテーマとしましょう。

コーススラローム・・・
基準タイム30秒のコースで、とりあえず31秒台をコンスタントに出せました。
でも、その数値よりうれしかったのは、指導員さんから、
「注意したことをすぐに直せるようになった」
と言われたことでした。
「今までは、アドバイスしても1回で直せなくて、うーん、もうちょっと、あとすこし、って感じだったけど、1回で直せたね。」
それが今日の1回だけで終わらないよう、これから気をつけたいと思いました。

「新規(免許取得者向けの講習)に来てた頃はどうなるかと思ったけど、ここまできたね。」
すべての練習が終了し、撤収作業をしている時に、一人の指導員さんが優しい笑顔で言ってくれました。
モンスターで講習会に通っていた頃からお世話になっている指導員さんでした。
「すごーく時間かかってますけどね。」
答えながら、6年前の夏を思い出していました。
あの夏に、あれだけ苦労して大型二輪の免許を取ったから、今この時があるんですね・・・
落ち込むことも多かったし、今も多いけれど、雲の切れ間からお日様が見えるように、すーっと爽快な気分になる瞬間もたくさんあるのです。

さて、本番鈴鹿のお天気はどうなることでしょう?
私の担当は記録撮影(ビデオ&デジタル一眼レフ)です。
1週間後に鈴鹿で、三脚とカメラ2台担いで走り回っいるちっこいのがいたら、それは私かもしれません。

特練ですよ!(第9回 あなたにここにいてほしい)

全国大会を1週間後に控え、特練では、選手以外のメンバーは放牧状態?になってます。
要するに、自分の不得意なもの、苦手なことに集中して練習できる環境で、これはかなりオイシイと言えるでしょう。

私も、すべての基本だと思っている千鳥、車体の重量やハンドルの切れ角etc.を体感するために欠かせないレムニー、苦手な一本橋、もっと苦手なコンビネーションスラローム&コーススラロームと、結局まんべんなく練習しました。

センサー以外は何者も私を見ていない中で、何度も繰り返す一本橋・・・
ある時、ふっと、周りの雑音が遠のくように集中力が高まって、信じられないくらい、安定して一本橋を渡りきっていました。
センサーが示したタイムは25.26秒・・・恥ずかしながら、自分史上最高タイムでした。
誰も見てはいなかった、私の一番の瞬間でした。

うれしいというより、何かを突き抜けたみたいな驚きを感じつつ、私のことを気にかけ、熱心に指導してくれる人の前で、この結果が出せなかったことを残念に思いました。
ま、センサーが見ていたからいいいか。いいのか・・・?

そしてもう一つ。
これも、文字に書くのは恥ずかしいのですが、コンビネーションスラロームで、こちらも自分史上最速の22.88秒を出すことができました。
こちらは指導員さんが見ていてくれたので、初めて22秒台出ました~、と叫んでしまいました(指導員さん、苦笑)。
切り札は、ここしばらく「ゼロ」で練習してきた3本指Fブレーキと、しっかりアクセルでした。
ようやく慣れてきたので、タイムに結果として出始めたのかもしれません。

と、ここまではいいお話ですが、ものすごく悪いこともありました。
それは、ブロックで作ったギャップを、中腰で渡る、というスペシャル練習です。
フロントフォークを沈め、前輪を持ち上げるような感じで乗り越えるのですが、これが全然できません。
Raioさんに見てもらった所、足を置いている位置が前過ぎで、ハンドルにしがみついているからできない、とのことでした。
前輪持ち上げようと思ったら、ハンドルしっかり握らないと不安な気がして、つい力一杯握ってしまいますが、逆効果なんですね。

そんな感じで、今日の特練は終了。
明日はいよいよ最終回です。

私は、最後に、何を自分に残すことができるのでしょうか?
楽しみな反面、不安も感じる最後の夜です。

砧 初中級限定バイク・オートバイ教室(内緒の覚書)

選手ではないとはいえ、一応特練チームのメンバーである私、砧の初中級に行っていいんだか悪いんだか、ちょっと悩みましたが参加してしまいました。
メメント・モリ、というと多少意味が違うのでしょうが、いつかは砧にも来れなくなるのだから、今この時を存分に生きよう、と思ったのです(大袈裟・・・)

初中級は、定例よりも実験的な?練習が取り入れられることが多いようです。
今回の目玉は、なーんと!ゼロの練習でした。
やりたくてたまらなかった練習なので、ワタクシとしてはウハウハです。

直線でアクセル全開、3本指でしっかりブレーキ、パイロンの横に来たら、Rブレーキを調整しつつまたアクセル・・・
「原付スクーターは、小さく回るより速く回るように!」
端的な指導員さんのアドバイスです。
Fブレーキで、速度を殺しきってしまわないよう、注意して回ります。
時折バランスを崩してよろけてしまうのは、アクセル開けるのが遅いのと、フォームがしっかりしていないのと、二つの理由があるのでしょう。
何が悪いのか、自分で分かりやすいので、この練習はとても気に入っています。

そんな練習の後、東名の下で優雅?にランチしていると、A部長の白バイが止まりました。
「どうだった?ゼロ。いいでしょ?」
「もっとやりたいです~」
「でしょう~?午後もやろうね。」
A部長も、新人だった頃に、ゼロばっかりやってた時期があるのかもしれません。

さて午後。
こんどは全く同じゼロの練習ではなくて、コーナー・クランク・クランク・コーナーの超短いコーススラロームでした。
ここをリーンウィズもしくはリーンインの、指示されたフォームで右回り&左回りをするんですが、これがなかなか難しかったです。
アクセルとブレーキの操作は午前中のゼロの練習と同じとわかっていても、ゼロ同様の操作をしながらフォームを崩さずにトレインで走っていると、神経衰弱してしまいそうでした。
ゼロがちゃんとできるようになった暁には、この練習もリラックスしてできるようになるのでしょうが、今はまだちょっと、でした。

砧初中級限定、なかなかやり応えのある内容です。
参加資格のある方には、おススメです。

砧 バイク・オートバイ教室(天使様、大明神様)

昨日の出勤の憂さを晴らすべく、ファントムで参加しました。
真新しくなった黄色(中級)のゼッケン、もらった番号は「13」
微妙に不吉な予感を覚えつつ、始まった練習は、なぜかいきなり傾斜走行でした。

いつもとやや設定の違うコースだったので、最初は普通に走ってみましたが、それではあまり意味がないようです。
指導員さんの、課題を持って取り組めという言葉に従い、今までやったことのない練習をしてみることにしました。

Fブレーキを中指・薬指・小指の3本でかけること。
この時、アクセルを親指と人差し指の間でひっかけけて開けないこと。
先週、特練で「ゼロ」の練習をした時、天使様から教わった方法です。
この二つに集中すれば、ハンドルにしがみついている、といういつもの指導員さんに指摘される弱点の克服ができるかも、と思ったのです。

走り方、というか操作を変えるわけですから、いつものスピードでは走れません。
班の後ろから2番目の位置に移りました。
ライン取りだけは間違えないように気をつけながら、自分の練習に集中して走りました。

そんな感じで何周目かの走行中の、前方でぶわー、とクラクションが鳴り、列が止まりました。
見ると、前方で2台転倒してます。
2台目が滑った所に、後続がぶつかったようでした。

その2台目って・・・さっきまで私のいた位置じゃん!!

幸い、ケガをした人はいませんでした。
もし、私がもとの位置にいたら、技量の相違もあり、もっとひどいことになっていたかもしれません。

天使様の教えてくれた方法の練習をしたことで、さらに言うと、いつもの指導員さんの指摘があったがために、ゼッケン「13」の不運を避けることができたのでしょうか?

ということをアンジーさんに話したら、アンジーさんは、いつもの指導員さんが大明神様じゃない!?と鋭いコメントをくれました。

そうか、大明神様だったのか。

天使様と大明神様がついていれば、13番だって問題なし!!

続・HMSバランス1(リハビリの内容)

こんな感じでした・・・

【午前その1・低速で定常円】
まずはバイクを立てたまま、右回り、左回り。
私はフォームをチェックしたのですが、やっぱり左回りが苦手です。
次にバイクを寝かせて、リーンアウトで右に小回り。
劇的なバンクはできませんが、まあまあなんとか?

【午前その2・好きに8の字】
各自テーマを持って8の字、というワケで、私は左右のバランスを確認。
左回りは身体がすくんだみたいで、右のように気持ちよく回れません。
左回りでは、右手が伸びてアクセルが遠くなるため、でしょうか?
インストラクター・ロレンス君の指示で、左手をハンドルから離し、右手だけで8の字を回ります。
その様子を観察したロレンス君によると、右手が左に身体を入れるのを妨げているそうです。

「あと5センチ、左肩を引きましょう。」
肩だけ引こうとしてもうまくいきません。
そこで、右周りの場合との差を考えてみると、どうも目線の動きが違うようです。
右の場合、近いパイロン→自分のバイクのしっぽ→次のパイロン、と滑らかに視界が変わるのに、左の場合はそうなっていません。
左もそうなるよう、意識して回るようにしてみました。

「できるようになってきましたね。どこを工夫したんですか?」
午前の部終了間際に、8の字で追走してくれたロレンス君が尋ねてくれます。
目線の話をしたら、さすがぁ、と言われて、いい気になったつるばらでした。

【午後その1・Uターンとオフセットスラローム】
かなりきついオフセットスラローム(ただし奥行きがいくらでも取れる)と幅5mに設定されたコの字の枠内でのUターンの組み合わせ。
コの字はパイロンで囲まれているため、心理的に負けて?最初は4人ともうまくUターンできません。

「さっき、4.5mでターンしてるんですから回れます。」
ロレンス君の言葉を信じたり信じなかったりしながら(意味不明)何度か繰り返すうちにできるようになりました。
当たり前ですが、思い切って腰を回せるか否かが成否の分かれ目でした。
オフセットもしかり、思い切って目線を移し、身体をもっていけるかどうか、なんですね。

長くなってきたので、午後のお話はまたあとで。

HMSバランス1(リハビリ的に400で)

追加開催とのことで、予約の取れていた中級からチェンジさせていただきました。

指導員はロレンス君一人、生徒は4人という、大変和気あいあいかつ走りっぱなしの練習で…疲れました!

そのため、詳細は後日ご報告させていただきます。

体力使った甲斐はあったよ~、とだけまずは記しておきます。

特練ですよ!(第7回 時代をゼロから始めよう)

全国大会の出場選手も決まり、とりあえず?みんな落ち着いて練習できる心境になった今回、なんとホワイトエンジェルスからふたりの隊員さんが指導に来てくれました。

何でも聞いてくださいね、という天使様のお言葉に甘えて、コンビネーションスラロームが苦手で、という相談をしたところ、天使様は、直ちに、「ゼロ」を書く特別レッスンを設定してくれました。
今や目指すべき大会が1年先(泣笑)となった私なのに、選手の皆さんを差し置いて、こんないい思いをしていいのでしょうか?

テレビですっかり有名になった(と思われる)ホワイトエンジェルスの新人教育、最初はひたすら、数字の「ゼロ」を書く練習なのだそうです。
アクセル全開で直進し、前後ブレーキを使って小さくパイロンを回り、また全開で直進、パイロンを回る、という繰り返しですが、安定して続けるのは、むちゃくちゃ難しいです。

アクセルをもどしたら、間髪おかずすぐにブレーキ。
パイロンを回って、バイクが立ったらアクセル全開、この時、ブレーキレバーからきちんと指を離す。

できる人には、簡単なことなのでしょうが、私はもう、全然・・・
ここでは、バイクを寝かさず、身体を入れるリーンインのフォームになるのですが、私の場合、内側の手に力が入ってしまい、ハンドルの向きに身体が向かないので、無意識にバイクを寝かせて回ろうとしてしまう・・・

いつもの指導員さんもいつの間にか来ていて、後輪に乗るっ!!と檄を飛ばしてくれます。

この練習、正しく実行していれば、激しいアクセル&ブレーキで、右手首が痛くなるはずだそうです。
私が痛くなったのは・・・そこのアナタの期待通り、左肘でした。

「いっぺんに全部直すのは無理です。ひとつずつやっていきましょう。何を最初に直したいですか?」
優しい天使様のお言葉に、力を抜けるようになりたいです、とすなおに打ち明けました。
そのことだけに集中して、ゼロ、ゼロ、ゼロ・・・
あっという間に、終了の時刻となってしまいました。

ひとつのことに、こんなに夢中になって練習したのは、久しぶり?

気がつけば、午前と午後で、ふたりの天使様に「ゼロ」を習っていました。
もちろんおふたりは、私だけをみていたわけじゃないのですが、他の特練生のみんなに悪いくらい、充実していて、しかも楽しい練習でした。

私は果報者ですね~。

IQ84

だとばかり思っていましたが、1Q84だったのですね。
IQ84の人が、くじけずがんばるハートフルストーリー
かな、と想像してました。
ジョージ・オーウェルの「1984」は高校生の頃読みましたが、そっちつながりとは気づきませんでした。

でも、IQ84だと思った人なんて、日本中にゴマンといますよね?ね?

砧 バイク・オートバイ教室(呼吸をするように)

奇跡のような梅雨の中休み、すかさず参加してきました。
特練に参加中とはいえ、全国大会の代表選手ではない身の上、当然?来年を目指しての練習ということになります。
長くて短い道のりのスタートですね。

特練では、2ストマシンを使わないので、考えてみると、ファントムでの練習は久しぶりでした。
低速課題はともかく、傾斜走行のような速度の出る練習では、4ストと2ストの乗り味の違いがわかって、今回の講習、面白かったです。

4ストの50cc原付スクーターの場合、コーススラロームでは、アクセルは全閉にはせず、Rブレーキの量で調整をします。
というか、調整する練習してます。
従って、Fブレーキは使いません(使えません・・・指が届かない!)
でも、2ストのファントムの場合、アクセルは戻すし、Fブレーキも使います。
その辺は(私のやり方だと)、MTで走るのと同じです。

では、4スト原付スクーターと2スト原付スクーター並びに普通のバイクで共通する「感覚」は何だろう?

私が気づいたのは、加速・減速を繰り返す時の、呼吸をするようなリズムでした。
加速・減速のフォームを繰り返してコースを走る時、吸って~、吐いて~の呼吸を気にかけていると、比較的スムーズに身体が動きます。
疲れも通常よりかなり軽減できたような気がします。

流れるように滑らかな走行は、正しい息継ぎで歌を歌うことと似ているのでしょうか?