HMS年末スペシャル(XR230、解禁。)

毎年恒例、とはいえ私にとっては2年ぶりのTEC-R会員企画、今回は「オフロードコース」に参加しました。
なぜって
「予約電話をかけることができる海域まで戻ってきた時、空きがあるのはオフだけだったから」
そう、あの航海出張のせいです(苦笑)

そんな不人気、いやマニアックなこのコース、参加者は10名ちょっと。
オンロードの中級などは、100名はいそうな勢いなのに。
でもまあ、その分たくさん走れるからいいか。
車両は、足着きはよいけどキック始動のCRF100ではなく、乗り馴れた?XR230をチョイスしました。

K島さんとK田さんという二人の担当イントラさんのもと、課題は「トラっぽいもの」と「モトっぽいもの」の2種類でした。

まずは慣熟を兼ねて「モトっぽく」不整地を走ります。
が、この時点でもう、他の人の速度に付いて行けない!!
なんというか、滑りそうな所を予測して足を出しておく、というあのモトクロイズムあふれる(そんな言葉ないか)動作ができない、というか遅いのですね。
ムリヤリかかとを着きながら、モタモタ集団について行く、という情けない走りです。
運良く転倒はしなかったし、後輪の滑るスリルとサスペンスもちょっと味わいましたが、この調子では無傷で1日を終える自信がありません。

続いて「トラっぽく」不整地及び絶壁の登り降り。
こちらはいきなり一走目でスタンディングしたままコケてしまいましたが、なじみのXRだったことが幸いして、怪我も動揺もありませんでした。
という訳で、今回、元はじゃなくてモトは捨ててトラに徹することに。

赤と青のカードとパイロンが置かれた不整地は、前日の雨のために泥地になっていました。
この泥地を通過した後、絶壁を上り、勢い余って反対側に落ちないようにしながら左に回って、また絶壁を降りてくる、という、書いてしまえばとっても簡単なコースです。
コツはおしりの引き方というか、へっぴり腰にならないように気をつけつつ、記録担当さんのカメラがこっち向いたらなるべくかっこ良く・・・というのはよけいです。

眼前に立ちはだかる絶壁にあっては、上り坂は前輪に荷重を掛けるように、下り坂は後輪に荷重を掛けるように・・・こちらはなぜか、すぐに慣れてしまいました。

XR上でスタンディング、ハンドルフルロックでパイロン回って、絶壁上って左折?して絶壁降りてゴールしたら、またハンドルフルロックで・・・を繰り返しているうちに、あれ、なんかこれ、やったことあるような?

落ち着いてよーくラインを見てみたら、絶壁前の区間、なんと「悪路応用」の前半とほぼ同じライン設定だったのです。
よーし、見切った!

夢中になって、何周も何周も繰り返し練習します。
通るたびにサマになっていく気がするし、不整地は通るたびに少しずつ状況が変わるのでそれも面白いのです。
これで土管越え?でもあったらとっくに挫折しているところですが。

いい汗かいてちょっと一休み、というところ、K島さんがお手本をやってくれています。
ふっと見やった瞬間、私は突然気がつきました。
自分のフォームと全っ然違うことに。

私のフォームは、単なる「スタンディング千鳥」。
何と言うか、オフっぽいかっこよさがないのです。
通らばリーチじゃ練習になりません。
というか、ここでオフっぽいフォームを作っておかないと、後々土管越えとかできるようにならないのでしょうね。
自分の独り善がりが恥ずかしくなりました。

こんな衝撃の事実に気づいたあたりで、年末スペシャル・練習の部は終了。
アトラクションの部へと移っていったのでした。

私のバイクライフ2012年はこんな感じで終わりました。
ちょっと不完全燃焼?欲求不満?というかやっぱり情けない?
でも、オンで一生懸命練習してきたことが、他のバイクの楽しみにもつながって行くことが少しわかった気がして、自分では実は満足していました。
そもそも、安全運転大会で全国大会の選手になりたい!と思ったキッカケは、2008年の白バイ大会で、雨の中のトライアルを見て感動したから、でした。
ようやく初めての全国大会出場を果たした年を、トラっぽいイベントで〆ることができたのは、かなり幸せだったと言えそうな気がしました。

来年、トラに目覚めるかどうかはわかりませんけど。

ともあれ、よい締めくくりでした。

二俣川講習会(年に一度!?)

なぜか毎年、1回だけは当選する二俣川、夫と二人で参加してきました。
夫はBMWのR80GS Basic、私はXR230です。
天気予報は雨を告げていましたが、70%未満なら実施、という決定だったそうです。

バイクが久しぶり、という訳ではありませんが、陸地を2週間離れた後の走行は初めてです。
いわゆる「陸酔い」(船から降りた直後、揺れていない地面を揺れているかのように感じて酔ってしまう症状)はしていないと思うのですが、何だか腰の辺りが頼りないというか、変な感じです。

今回の二俣川、総勢60名程度の参加者が二班に別れての講習です。
私の参加した2班は前半がブレーキ&バランス、後半がコース走行でした。

前半のブレーキ&バランス訓練では、何となく(というかあからさまに?)後輪に荷重を掛けられていないのが自分でわかります。
それでも年の功?でとりあえず転倒等はしませんが・・・
因みに私の場合、転倒しないコツは、「ひとつひとつの動作を丁寧にする」です。
動作が雑になった時、ブーツの縁をステップに引っ掛けたりして立ちゴケするんですよね。
・・・って、年の功どころか初心者じゃん!

後半は、やっぱり降ってきちゃった雨の中でのコース走行です。
自分の通常のペースからすると遅いめで走ったのですが、それでもリアブレーキ滑らしてしまいました。

XRでリアがロックして滑ると、「ばすっ」という感じがします。
「ずずっ」ではないんですね。
CB400とか、ファントムなどの原付スクーターとずいぶん違います。
はっきり言って、かなり怖いです。
こういう感じになるのは、私のアクセルワークが雑で、開け過ぎをRブレーキで調整するような走りになっているからかな?と思いました。
(それって、アクセルが苦手なのか、Rブレーキが苦手なのか、どっちでしょ?)
さらに、雨の中だと、やっぱりびびってるというか、アクセル開けてないな、というのもよくわかりました。

そんな発見に感心しているうちに、雨が強くなってきたので、講習は短縮終了となりましたが、私にとっては要点押さえられてよかった、というところでしょうか。

さて、私に引きずられるようにして参加した夫、帰り際に私がもたもたしていたせいか、ちょっと気難しい表情?

・・・と思ったのですが、おもむろに夫がつぶやいた言葉は
「やはり定期的に基礎力を確認する、というのはイイな。」

そういえば、昨年も一昨年も、二俣川に当選したのは、いずれも12月(昨年は夫が入院したため、欠席してしまいましたが)。
もしかして年に一度の当選は、夫のおかげだったりするのかもしれません。

レ・ミゼラブル(青空文庫版)を読んだ

いつ帰れるかわからない航海に先立ち、これだけ長ければ十分だろう、と青空文庫からダウンロードして読みました、いわゆる「ああ、無情」。

この作品、じつは私の母校の中学で必読図書になっていまして、真面目な中学生だったワタシは岩波文庫版版を親に買ってもらったのですが、読めなかったんです、確か文庫で7冊!
ハッキリ言って、1冊目で挫折しました。
何で読めなかったというと、作者ユゴーの時代や歴史、当時の社会制度に対する考察の部分が、長い上に流麗?な文語調の文章で、とてもとっつきにくかったのです。
今にして思えば、ハッキリ言って無理!フツーの中学生には。

さて、そのとっつきにくい作品、今回はどう読んだかというと、本筋に直接関係ない部分は思い切ってすっ飛ばしました(中学生以下?)。

そういう部分につまずいて、読むのを諦めてはいけない作品です。
今回、つくづくそう思いました。

19世紀前半のフランス。
パン一切れを盗んだため投獄され、脱獄に2回失敗してトータル19年の徒刑を終えた主人公ジャン・ヴァルジャンは、再び窃盗に手を染めますが、司教ミリエルに赦され、それをきっかけに、良心の人として新しい人生を歩み始めます。
しかし彼の、犯罪者であった過去は、何度となく彼の新しい人生に襲いかかり、厳しい選択を迫ります。
その度に彼は内なる葛藤の末、良心に従って、苦難の道を選び取るのです。
最後にわずかな幸せをも捨てた彼のたどり着いた人生の終焉は・・・

あらすじはよく知られていますが、私なりにまとめるとこんな感じです。
レビューとかで皆さん言われる通り、ラストはボロ泣き!でした。

タイトルの「レ・ミゼラブル」は悲惨な人とか貧しき人とか、そういう意味らしいですが、ジャン・ヴァルジャンの生き方からは、悲惨な境遇にありながら良心に従って生きる人間の素晴らしさが伝わってきます。
そういう点で、「ああ、無情」というタイトルは、私からみるとちょっと違うかな、という気もしました。

そんなわけで、私の母校が、この作品を必読図書にした理由もすごく良くわかりました。
が、どう考えたって挫折するでしょふつうのコは、と思ったところでハタと気づきました。
・・・学校は、どこそこ出版社のもので誰それの訳で、といった指定はしていませんでした。
ということは、もしかして、若年層向けのダイジェスト版とか想定していたのか?
だったら早く言ってよ~、中学生の時にジャン・ヴァルジャンを知りたかったよ!

というわけで、私のおすすめの読み方は「飛ばしてもいい」です。
まあ、時間のある時に、すっ飛ばしたところだけ読むか、改めて全編飛ばさず読むか、それでいいと思います。

また会う日まで

とうとう出発の日になってしまいました。
今日からしばらく留守にします。

今週末から急に寒くなるようですね。
桶川に行かれる方も、砧を走られる方も、それ以外のみなさまも、ご自愛下さい

では、またいずれ・・・!