いつもの受講生もクイーンスターズも、みんなモーターサイクルショーに向かう中、JOGの練習してるワタシって・・・?と多少の疑問も感じつつ、参加してきました。
砧レディースはずっと以前から午前中の開催で、私には朝練のイメージがありました。
川辺の朝の、冷たいけど透き通るような空気とか、晴れた時の空の青さとか、前向きな気持ちになれる環境、と言えばいいでしょうか。
最近は、サンデーバイクが午前中のみになっていますが、どういうわけか、こちらはあんまり爽やかな印象が・・・(以下自粛)。
それに引きずられているのか、それとも季節の所為か、自分が中だるんでいるのか、実はこのところちょっと、自分の中に、迷いとか気合いの足りなさを感じていました。
でも、ライディングで大切なのは、「普通に」安全運転ができることのはず。
とにかく淡々と繰り返していこう・・・
そんな気分になっていました。
が、今回の参加で、吹っ飛びましたね、そんな感傷。
まずはブレーキング。
流れはいつもと同じ、前後それぞれのブレーキ、全制動、反応制動と、外周を回りながら淡々と繰り返します。
どんな時も(できるだけ冷静に)、普通にきちんとブレーキをかけること、いつもできるように、いつも同じに、いつもいつも・・・
そんな微妙に後ろ向きな練習をしていた私に、明るいアドバイスの声が飛んできました。
「クセだと思うんですけど、左だけひじが外側に出ています。もう少し、脇をしめるように。」
どきっとしました。
そうだ、いつもと同じようにしていたら、わずかなクセとか習慣とか、見逃さないままそれが自分の「普通」になっちゃうんだ。
その後は、左ひじを気にして練習してみました。
そして低速、8の字。
「切り返しでリーンアウトにしないで。」
指導員さんのアドバイスに従って走ること数周、よしできた!と声がかかります。
「リーンアウトにならなければ、左右でバンク角が同じになるんだ。同じにできるようになったね。」
うわ、何だかうれしい!!
最後に傾斜走行。
走り慣れたコース、勝手知ったる(はずの)路面、コーナー・・・
「もっとラインは詰められます。コーナーで、がくっとくずれているところがあるので、そこを滑らかにつなぐように。」
そこを直せば、私でも速くなるのかもしれない!
そんな気にさせてくれる、指導員さんの言葉でした。
書き出してみると自分のダメダメ日記なんですが、レディースに抱いていた朝練の爽やかさを取り戻せたような半日でした。
よく考えてみたら、いいえ、よく考えなくても、自分にとっての「普通」のレベルを上げるには、毎回自分の現実を見つめて、少しずつでいいから向上させていく必要があるわけです。
そのための練習は、やっぱり繰り返し、しかありません(私の場合)。
急にライディングのレベルが上がる魔法の指導も、夢の特効薬もあるわけがないのですから。
砧レディースの爽やかさは、上達なんて少しずつしかあり得ないことをちゃんと理解した、淑女たちが醸し出しているのかもしれません。
ならば私も、爽やかさの一部になれるよう、地道に謙虚に、常に新しい気持ちで臨みたいな、と思いました。
さあ、今シーズンも、楽しいバイクライフを・・・!