2024年の視界

新年最初の日曜日、CBR650Fに火を入れるべく、ランチツーリングに出かけました。
久しぶりのお出かけですが、車検を済ませたばかりのバイクは絶好調!
目指すは横須賀・ソレイユの丘です。

過酷な勤務が常態化しているためか、肩凝りやら腰痛やら、ほとんど持病みたいな身体的な不安を抱えつつの初乗りでしたが、走り出すと不調はきれいに消え(ホントに)、気分爽快でした。

そろそろ年齢的にバイクは危なくなってくるのか、人並みにそんな心配もし始めていましたが、今のところ大丈夫か?

そんなことを考えながら、保土ヶ谷料金所で一時停止した夫(ETCの事情)を待つべく、パーキング出口付近にバイクを停めることにしました。

路面がちょっと荒れてるけど、全然平気!
・・・とバイクを寄せたら、全然平気じゃない!
路面が荒れてるんじゃなくて、ジャリジャリだった!
ここはイヤ!
と、少し先の、確実に鋪装が綺麗な場所に一時停止しました。

単に荒れた鋪装路面か、ジャリジャリ路面か、遠目で見分けられなかったんですね。
とりあえず、明るい時間帯で助かった、というところでした。
ゆっくりと、しかし確実に忍び寄る我が身の経年劣化、心せねば。

そういえば、道路標識の細かい文字が判読できる距離も、短くなってきてるかな。
暗くなってからの車線変更も、ミラーに映るライトで見づらくて、目視で後方確認はするものの、ちょっと怖いなと思うこともあるし。

まだまだバイクには乗っていたいから、視覚の感度が落ちてきているのなら、視界に対する感度を上げていかねば、と痛感したランチツーリングになりました。

ともあれ、今年も元気に楽しく走りたいです。

万葉の旅人

(前回からの続きです)
ダメだと思ったら、引き返す!
無理はしない!
心につぶやきながら進みます。
途中、リーシュを付けた白い犬ならぬ白いヤギを連れた人を目にしたり、辺りの光景が微妙に浮世離れしていく気がしました。
そして道は、どんどん細く、曲がりくねっていきます。

やがて前方に、私の苦手なものが現れました。
私の苦手なもの、それはGでもラッキョでもありません。
長くて真っ直ぐなトンネル!
走っているうちに、意識が飛ぶか目が回るかバナナの皮でも踏むか、とにかく不吉なことが起こりそうで、とても苦手です。
が、引き返しようがないので、気を静めて、粛々とバイクを進めました。
いつもアクアラインのトンネルを通る時に歌う「鉄腕アトム」を、口ずさむというより、おまじないのように唱えながら。

耳をすませ 目を見張れ そうだアトム油断をするな

科学の威力か十万馬力か、なんとかトンネル通過!
しかし、バイクを止められる路肩があれば、Google マップをチェックしようと思いながら走る道は、既に立派な山間部でした。

止める場所、止める場所、とつぶやき続け、のたのた走り続けた挙句、ようやく、道の駅の表示に出くわしました。
「道の駅 万葉」
・・・いつのまに私は、平城山に迷いこんでいたのでしょうか?

辿り着いてみると、「まんよう」ではなく、「まんば」。
群馬県ですが、レインボー埼玉からの、キャンセル待ち取れました電話の通話がぶちぶち途切れる程の場所です。
駐車場にバイクスペースがあるのがありがたく、ご当地土産のイングリッシュマフィンをゆっくり味わって休憩しました。
・・・長瀞で、買い食いばかりしてまともな昼食を摂っていなかったので、私は腹ペコでした。
ああ、イングリッシュマフィンにまぶされたコーンミールの香ばしさよ!

道の駅には、当然、地図が置いてありましたので、そのあとの道行きはスムーズでした、と言いたいところですが、最後に一つ、オマケがありました。
やっと行き着いた「道の駅 ららん藤岡」からしばらく関越に入れなかったのです。
表示は「関越・上越方面」しかなくて、私の行くべき「関越・東京」がどこにあるのかわからない!

もうみなさんには、おわかりと思いますので、この後は書かなくてもいいかもしれません。
関越自動車道藤岡インターは、上りも下りも入り口は同じだったのでした。
やはり私の磨くべきは、一人旅のスキルなのだと、心底痛感した幕切れでした。

それにしても、小鹿野って、どの辺りまでだったのでしょうか?
バイクの聖地は、ビミョーに謎に包まれたままです。

小鹿野ガンダーラ

(前回からの続きです)
私は軽い気持ちで、長瀞から小鹿野目指して出発しました。
時計は13:00、少し立ち寄るだけなら、十分間に合う時間でしょう。
簡単にスマホの地図を確認し、標識を頼りにバイクの里を目指しました。

バイクの里なんだから、たくさんバイクが行き交うあたりがたぶん目的地。
・・・と思ったのですが、あまり通りません。
小鹿野を示す標識は、現れては消え、また現れてを繰り返します。
でも、たどり着かないのです。
誰もが行きたがるが、あまりに遠い・・・その国の名はガンダーラ、じゃなくて小鹿野です。
いえ、私にとっては、どこかにあるユートピア、どうしたら行けるのだろう、教えて欲しい・・・
と孫悟空(=サル)の気分で、ゴダイゴの名曲を口ずさみながら、ひたすら走りました。

そうこうするうちに、ようやく電柱の地名が、小鹿野になりました。
ふと前方に目をやると、なにやら表示板が見えます。
左右1.5の目を凝らすと、何ということでしょう。
「バイクの森 休館中」
平日だから?というわけでもないような。
でも、ここはバイクの里。
他にも色々あるはずです。
行ける所まで走ってみよう、そう思って、前を向きました。

一本の道をひたすら走っていくと、横断歩道に歩行者がたたずんでいます。
バイクを止めると、その人は軽く会釈をして、横断歩道を渡って行きました。
あ、もしかしたら、こんなやりとりこそが、この地をバイクの里たらしめているのかもしれません。
ハコモノとか、そういうのじゃなく、通りすがりのライダーに会釈してくれる、という受容性。
ああ、行ける所まで走ろう!

でも、日本の国土は、そんなに甘くはなかったのでした。
あと一回続きます。

旅人始めました

二輪車安全運転全国大会が今年からありません。
廃止されたのです。
というわけで、私の、選手のためのコーチという役割もとりあえずなくなりました。

これからどうしよう?
指導員は続けていきたいと思っています。
では、そのために、私に足りないものを身につけなければ。
私に決定的に足りないもの、それは
旅の経験!

自分が技術的に未熟だと思うあまり、講習会やHMSでの練習に血道をあげすぎて、私には一人でのロングツーリング経験がほとんどありません。
バイクで一人旅をすると、どんなことが起きるのか?
行きて帰りし物語を完結させるために必要な知恵、スキルは何なのか?
これを知らずして指導員活動をしていては、行き着く先は曲芸師!?(いや、そんな卓越したワザは無いけど)

まずは話に聞く、ライダーのユートピア「小鹿野」に行ってみようと思いました。
何があるからバイクの里なのかすら知らないのですが、それは行けばわかるでしょう。

連休中とはいえ、暦の上では平日のその日、朝4時に起きた私は・・・家中引っ掻き回して、ETCカードを探していました。
ようやくリュックの底からカードを救出し、バイクを発進させた時、時計は既に8:00。
しょうがない、行くのは長瀞までにして、かき氷食べて帰って来よう。

普段使っている道ではなく、Googleがイチオシするルートを使ったせいで、関越に乗るまでに軽い葛藤と焦燥はありましたが、長瀞には思ったよりも早く着きました。
駐車場の気のいい、あるいは商売上手な管理人さんにヘルメットを預かってもらい(バイクなのにクルマ1台分300円/日を払った)、かき氷を食べたり、寳登山神社をお参りしたりしました。
さんざん歩いて、買い食いして、でもまだ時間は13:00前でした。

これは小鹿野、行けるのでは?

魔が差した、とはこのことでした。

長くなりそうなので、続きは後ほど・・・。

祝!スカーバー10,000km


HMSパイロンスペシャルのキャンセル待ちが回ってこなかったので、ぶらり一人旅で房総へ。
写真は、自分が今どこにいるのかよくわからなくなってしまった場所で。
この後もう少し走ったら、養老渓谷駅に出て、事なきを得ました。

途中、館山道で、スカーバーの走行距離が10,000kmを超えました。
ま、新車で乗り始めたワケじゃないのですが。

しかしHMSパイロンスペシャル、10人しか枠がないとはいえ、予約開始日0:00にクリックしても入れないとは、人気ありすぎ。

伊豆スカの二輪車事故が多いというけれど

※やや過激な表現を含みます。苦手な方はご遠慮ください。

「伊豆スカなどニュースでやってますが、バイク事故が増えています。十分に気を付けて、明日も元気で出勤できるように安全運転で行きましょう。」
隊長の挨拶で、二輪車倶楽部として今年最後のツーリンがスタートしました。

今回は、免許取り立てで納車後2日目、という若手と、マスツーリングは初めて、というこれまた若手がいたため、基本的にゆっくりペースです。
峠、というより峠にむかう登りのワインディングで、ゆったり走る私たちの横を、風のように走り抜けていく一群がありました。

そのほんの数分後、通りかかったカーブの突端に、プラスチックの大きな固まりみたいなものが落ちていました。
その周囲には、停車した数台のバイクとそのライダー・・・
異変に気付いた私たちのツアーリーダーが停車の合図を出し、全員が停車します。
私も大きな固まりの横を通過した辺りで止まりました。
通過した時、目に入ったのは倒れている人・・・。
膝と腰を曲げたフォームのまま、ガードレールにひっかかって、じっと動かない人間でした。
プラスチックの固まりに見えたのは、タイヤがはずれてしまったバイクのカウルだったのです。

ツアーリーダーと、最後尾にいた隊長が駆けつけ、倒れているライダーの仲間らしき人たちと話をしているのを、私は呆然と眺めてしまいました。

「救急車は手配したそうです。ここにいると、緊急車両の通行の邪魔になるから離れます。」
ツアーリーダーに促され、私たちはその場を離れました。
でも、倒れていた人の姿が、頭にこびりついて少しも消えません。
ほんの少し前、私たちを追い越していった人が、まるで動かない「物」みたいになっていたことが、本当にショックでした。

聞くことはできなかったけど、今回初めてツーリングを経験した、うちの若手二人は、いったいどう思ったのでしょう?
ツアーリーダーと隊長は、いたって落ち着いて、応急救護の義務について教えていたけれど・・・

伊豆スカじゃなくても、危険はごく身近に転がっています。
私は単なる普通のライダーだけど、事故を少しでも減らすために、何かできることってないんだろうか?
今年最後のツーリングを、そんな気持ちで振り返っています。

XRのならしツーリング(画像編)


「HAPPAYA」駐車場にて。
お店が坂を下る途中にあり、駐車場もかなり傾斜しています。
レムニーができないとバイクでは行けないお店です
1098Sで来ていたら、危なかった・・・


オープンテラスでゆっくり。
写真はデザートのクレープです。

春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ少女
(万葉集 大伴家持)

久しぶりに、ほっとくつろいだひとときでした。
・・・帰路は大変でしたが。

XRのならしツーリング

諸般の事情により、納車から2か月経っても1000km走っていないXR230、思い切って伊東の方へ出かけてきました。

目的地はこちらのカフェ(発破屋ではありません)です。
日常を離れて、ゆったりした時間を過ごしたかったのです。

世間の皆様も、ようやくツーリングに出かけるようになったということなのか、朝7時半の海老名SAには、数多くのバイクが・・・
その数、たぶん200台くらい(明らかに、砧のサンデーバイクより多かったので)。
私と夫は、東名→小田原厚木道路→R135という「海ルート」を走ったのですが、走っている間中、その200台のうちのいずれかといつも一緒、という感じでした。

そんな異様な?状況の中、1日の走行距離は250km程度でしたが、何だかものすごく疲れてしまいました。

どうしてそんなに疲れたのか?

道がバイクだらけで混んでいたから、ではありません。
ズバリ、「節電で、トンネルの中が暗かったから」だと思います。

行きよりも帰りで顕著だったのですが、照明が消された暗いトンネルの中をバイクで走るのって、バランスを取るのにものすごく神経を使うようなのです。
夫によると、視覚で平衡を保つのに必要な目印?が少ないので、疲れるのではないかとのこと。
私もその通りだと思いました。

そんな調子の帰り道、視覚の問題だけじゃなく先週の疲れやストレスもあったと思いますが、休み休み走っていたのに、大磯あたりで、軽くめまいを覚えるくらい疲れがたまってしまいました。

走行中に目を回して転倒→事故だけは困る!
私には、無事故無違反のキレイな身体で会いに行きたい人がいるのよ!(←?)

時に気合いを入れ、時に深く息を吸い込みながら、なるべく遅い流れに乗っているうちに、どうにか気分が落ち着き、無事に帰宅できました。
ふー。

そこまでして行ってきたカフェ「HAPPAYA」ですが、ここについては、後ほど改めて写真をアップしたいと思います。
いいトコでしたよ~!

XRのファーストラン

年次有給休暇を使って行ってきました。
小雨の中、府中街道~川崎街道~甲州街道経由で、道の駅八王子滝山までの小旅です。


(道の駅の駐輪場にて)

夕方から飲み会の約束があるので、帰りは八王子バイパス(今月末まで無料)経由で厚木まで行って東名で直帰。

軽いオフ車、やっぱりラクだ!と思ったのは一般道のみ。
東名では、気を抜くとふわっと吹き飛ばされそうな恐さがありました。
高速だと1098Sの方が安定していて逆に楽です。
昔、ジュディ・オングが歌ってた通り、
「優しい人に抱かれながらも強い男に惹かれてく」
ってトコでしょうか?(違うって!)

なお、最近は何事もデコるのがブームのようなので、デコってみたというかネコってみたというか・・・

(XRデコ部分・・・わかりにくいけど、ロゴの横はネコ)
「わちふぃーるど」の猫のダヤンをまた貼ってしまいました。

さて、造船屋の性で、乗り物には命名しなければ気が済まないワタシ、このXRには
「トライチェイサー」
と命名しました。

前に乗ってたスーパーシェルパが「ビートチェイサー」でしたから(爆)

以後、お見知りおきを!

宮ヶ瀬に来ました、鍋敷きの試運転で。

とってもいいお天気です。
鳥居原で牛乳飲んでまったり。

さて、今回、宮ヶ瀬まで来たのは、単なる朝練のためではありません。
1098Sの高温対策として導入した、「鍋敷き(を革パンの中に装着する)」の効果を確認するのが主目的だったのです。

結論は・・・たぶん使えます!
気温が既に低くなってきていることもあり、真夏でもいけるかどうかは未知数ですが、とりあえず、いつもやけどしてしまう部分に熱さを感じませんでした。

教えてくれたぴろさんに心から感謝です!