ふと気が付くと、指導員になってもうすぐ5年です。
思い返せばあっというま・・・ってことは、私、あまり成長していないのでは?
という懸念も頭を掠めますが、贔屓目なしで、そんなことはない、としておきます。
ちょっとずつでも、まあ、日進月歩でマシにはなっていると思ってます。
指導していて最近思うこと。
指導員は、受講生の方のライディングを見て、ここをこう直したらいいですね、なんてアドバイスしますが、言われたことをその場で直せる人は、少数派です。
たいていの人は、繰り返し試行錯誤して、ようやく「感じをつかむ」ところから始まるのではないかと。
人によっては、(つまり、私のように)1回の講習会で直せず、2回3回参加してまだうまくいかず、延々試行錯誤ループを繰り返して、やっとの思いで身に着けていくこともあるでしょう。
・・・いや、私はスキル習得の遅さでは、ダントツ人並み外れているところがありますが。
そんな時、指導員として気づかなければならないのは、その人が、
「注意されたことをやっていないのではなく、注意されたようにできるところまで、まだたどり着いていないこと」
ではないかと。
受講生だった頃、一番つらかったのは、指導員の方に、「どうして言った通りにやらないんだ」と叱責されることでした。
やらないのではなく、できないのだということが、その指導員の方にはどうしても理解してもらえなかったのです。
それでも練習することをやめなかったのは、私をこんな負のスパイラルから救い出してくれた、素敵な指導者との出会いがあったからでした。
練習することを楽しさを教えてもらい、委縮せずに走れるようになってやっと、できることが増えていったのです。
今はモラハラの問題もあるので、かつて私を苦しめたような発言をする指導員はいないと思います。
逆に、うわべだけの笑顔で受講生に接しているのでは?と疑う向きもあるかもしれません。
でも、少なくとも私は、練習の場は楽しいものであって欲しいので、自分も楽しく笑って指導したい、と思っています。
だから・・・
思うように上達できなくて悩んでいるあなたには、ぜひ、あきらめずに、講習会に来て欲しいのです。
練習するって楽しい!って感じてもらえれば、と思うから。