「さいはての彼女(原田マハ)」を読んだ

1か月間お試し無料!につられて、Amazonのkindle読み放題で、片っ端から読みまくってます(セコい)。
原田マハさん、といえば、絵画と画家を扱った作品がメインかと思ってましたが、この作品には、走れない時のライダー垂涎(私のiPadはこの熟語を知らなかった・・・)モノのアイテムがぎっしり詰まってます。
夏の北海道、ハーレー、凄腕カスタムビルダーでもあるうら若いライダー女子、おいしそうな地元のお寿司!

ストーリーは、ひょんなことから北海道の路上で出会った女性ライダーとタンデムツーリングすることになった、やり手の女性起業家である主人公(というより語り手)と、魅力あふれる女性ライダーのロードムービー、いや、ロードストーリー?です。
一泊二日の思いがけない旅で、主人公が見出したものは・・・・

うーん、原田マハさん、「走り」の描写がみごとです。
爽快感は、角野栄子さんの「ラスト ラン」に負けてないです。

小心で、しかも神奈川県民である私は、この夏、呪縛にかかったみたいに、「プライベートな遠出」を忌避してしまっています。
自分が無症状感染者ではない、という確信が全く持てないからです。
出張途中の特急の中で、昼食のパンを手でちぎって食べたけど、手を洗ってから食べ始めるまでの間にドアノブ素手で掴んじゃった!とか、後から気にしてもどーにもならないことを数え上げてしまうので。

私タイプのライダーは少数派かと思いますが、もしそんな方がいらっしゃいましたら、ぜひこの「さいはて」をお試しください。
来年かその次かはわからないけれど、夏空の下を走るため、今の苦しさを乗り越えられる気がしてきます。