第42回二輪車安全運転神奈川県大会 (その5)

さて、今回の大会で、私にはひとつの目標がありました。
それは「今までお世話になった方に、感謝の気持ちを伝えたい」
ということでした。

なかなか上達しない私を見捨てずにいてくれた、たくさんの人たち。
もう会うことができない人もいるでしょう。
その人たちに、感謝していることが伝わるような結果が出したいと思っていました。

昼食と指導員による模範走行を挟んで、いよいよ表彰式。
結果発表は、A、B、C、女性のクラス順でした。

そして、女性クラスの最後、優勝者として名前を呼ばれたのが私でした。

優勝なんてしたら、きっと号泣しちゃう。
そう思っていましたが、実際には、呆然と式次第のままに動いていただけという気がします。

そんなわけで、今年の県大会は終わり、来週からは特練の日々が始まります。
参加者が少なかったから優勝できただけ、と言われないよう、今まで以上に練習に熱中したいと思います。

そして、どうか私の感謝が、誰かに伝わりますように。

第42回二輪車安全運転神奈川県大会 (その4)

書くのが好きなので、長々書いていますが、全部読んでる人なんているのでしょうか?
まあ、自分の記録と思っておきましょう。

波瀾万丈の技能課題の次は、更に緊張の法規走行です。
こちらは、減点内容は教えてもらえないことになっています。

少し順路が複雑なので、「赤点・踏切・停止車両」と怪しげなおまじないのように順番を唱えながらスタートしました。

【信号(赤点滅)のある交差点での右折】
この課題、いつだったか、減点されたけどその理由がわからなかったことがありました。
今は何となくわかるので、そこに注意しつつ進入・・・
を始めようと進路変更のウィンカーを出したら、距離が短くて3秒保たない!!
アドレスの場合、ウィンカーのカチカチ音6回で3秒なのですが(個人的には6カチカチと呼んでいます)、そんなに距離がないよ~。
しかたないので、目一杯速度を落として進みました。

【踏切】
以前のコースでは、踏切通過後、右折の設定でしたが、今回は左折です。
「脱輪しないように、左に寄り過ぎない」と教本に書いてあった言葉を思い出しつつ、止まれ、見よ、聞け・・・

【停止車両の側方通過】
コースを下見した時、車両と対向車線の間が1m無くて、どうすりゃいいの?と思ってしまった難関。
と思いきや、本番では車両が少し左に寄せられていて、接近し過ぎずに済みました。

【ゴール】
満を持してのゴール!
のハズでしたが、気が抜けたのか頭に血が上ったのか、停止のための左ウィンカーを出したのか出してないのか、わからなくなってしまい、慌てて左ウィンカー出し直し。
降車した際、審判員が、にっ、と笑った気がしました。
減点だったかもしれません。

次で最後です、たぶん。

第42回二輪車安全運転神奈川県大会 (その3)

【コンビネーションスラローム】
旧コースでは大の苦手だった課題です。
新コースは路面がいいのか、とても走りやすいと思いました。
ゴール方向には、もし入賞して特練メンバーになれば、お世話になるはずの指導員さんがいました。
あの人のもとへ!
そんな言葉が唐突に浮かんで、滑り込むようにゴール!
基準タイムもクリアできて、減点ゼロでした。

【ストレートブリッジ】
コンビの後の緊張系課題、やっぱり誰かの陰謀!?
というワケではないのでしょうが、呼吸を整えてから臨んだにもかかわらず、体内時計はやっぱり狂っていたようです。
基準20sec.のところ、19.?sec.で減点5です

【スラロームコース】
一本橋の後のコーススラ、やっぱり緩急はっきりし過ぎてます、この構成。
路面の良さに釣られて、気持ちよく走ってたら、がりっ、とイヤな音が・・・
やっちゃいました、車輪以外の車体接地!
怯んで速度を落としてしまいましたが、まだゴールじゃない!
すぐにキモチを立て直してゴールへ・・・
車体接地を自己申告しましたが、タイムは告げられず、減点10+?・・・

【ブロックスネーク】
「落ち着いて、深呼吸3回位して」
にこやかな審判員さんに元気づけられ、挑むブロックスネーク。
昨年はいきなりふっとんで最大減点でした。
とにかく渡ろう、渡り切るんだ!
普通にやっていれば、基準タイムになる!
・・・はずでしたが、結果は8.?sec.で、基準の9.0~11.0sec.にわずかに入らず。
減点5です。

すみません、まだ続きます。

第42回二輪車安全運転神奈川県大会 (その2)

というわけで、一番手上等!と少し開き直って、課題開始です。

【スタート】
車体まわり、後方を確認してスタンドを外し・・・と、何度も繰り返し練習してきた通りのスタートです。
一応、「まじめ系キメ顔」してみましたが、単なるこわばった表情だったかもしれません。

【コーナーリング】
土木的にはあり得ないと言われる、直線から定常円に入って行くコーナー。
原付の基準タイムは4.0sec.です。
思い切った加速で入り、減速して回った後は加速して脱出!
タイム3.9?secで何とかクリア。

【応用千鳥走行】
さあ、ここからがかなり危うい!!
今回、愛するファントムではなく、レンタルのアドレスで出場する最大の理由はこの千鳥です。
道幅?はファントムでも余裕なのですが、ゲートになっているパイロン間隔が(私には)狭いのです。
ここで失敗したら、レンタル料が無駄になる!
とは思いませんでしたが、かなり緊張しました。
周囲が青ざめるほど緊張に震えながらも、何とか減点なしでクリア。

【ブレーキング】
千鳥の緊張冷めやらぬ中、肩の力を抜きたいブレーキング。
この構成は心理作戦なのでしょうか・・・って、作戦立てる理由がないですね。
経験的に、二俣川のブレーキングセクションの場合、「2」と書かれた看板?までに40km/h出すつもりで加速しないと速度不足になります。
距離が短いため実際には37km/hくらいまでしか出せないので、私にしたら「死ぬ気で加速」です。
その命がけ?の加速、パイロンが視界から消えたらフルブレーキ・・・でしたが後輪ロック!?
審判員にすがるような目で、大丈夫ですよね、大丈夫ですよねと訴え(睨みつけ?)てしまいました。
ぎりぎり2m未満で減点なしとなりました。

さらに続きます。

第42回二輪車安全運転神奈川県大会 (その1)

というわけで、詳細報告です。

今年は改装後の二俣川で最初の大会でした。
いろいろと勝手が違う所もあるだろうと早めに会場に行ったら、原付参加者では一番乗りです。
コース図をもらい、順に集まってきた他の方々とともに、駆け足、では体力が保たないので、早足程度でコースを確認しました(軟弱)。

緊張感をほぐすため、知り合いを見かけたら残らず挨拶するようにしながら、コースを覚えている内に開会式の時刻になりました。

進行は、女性クラス→Cクラス→A→Bの順です。
私は女性クラスの一番手・・・申し込みの先着順だそうです。
かつて、女性クラスに排気量制限がなく「無差別級」だった頃、出走は排気量の大きい順だったので、M800で出場していた私は、いつも一番手でした。
だから一番手なんて恐くない!・・・というのは全くウソです。
緊張で震えながらのスタート、まあ、毎度のことか(苦笑)

今回のコースは、
・スタート
・コーナーリング
・応用千鳥走行
・ブレーキング
・コンビネーションスラローム
・ストレートブリッジ
・スラロームコース
・ブロックスネーク
・信号(赤点滅)のある交差点での右折
・踏切
・停止車両の速報通過
・ゴール
となっています。

コンビの後の一本橋、コーススラの後のブロック・・・何だか克己心を必要とされる構成です。

続きます。

砧 バイク・オートバイ教室 (砧でいちばん長い日 3)

4.弱点克服集中プログラム(たぶん)
最後の練習はブレーキングです。
今回は「弱点克服集中プログラム(正確なタイトルは違ったかも)」ということで、S田警部補登場・・・あ、そういうことでしたか。

このプログラム、何が克服なのか受講生には知らされないまま、全制動(速度計測あり。但し、制動の目印のパイロンの直前ではなく直後)→Fブレーキをロックさせる、の順に周回します。

2周ほど走った後、全員が集められ、この練習のタネ明かしがありました。
タネ明かし・・・それは、各自のブレーキングを、指導員さんが7人がかりで観察する、というものだったのです。
ブレーキング時の姿勢等、弱点が明るみに出た受講生はゼッケン番号で呼ばれ、克服専用コースに移ります。
私はゼッケン番号を呼ばれませんでした。

ということは、エンストとブレーキングに関係はないのでしょうか?

5.カミングアウト
こうして、講習自体は(私の中の混乱を除いて)つつがなく終了しました。
終了後、ファントムならざる原付の横に佇んで考え込む私に、指導員さんが声をかけてくれました。
事情を話すと、オイルが暖まってないとエンストするんじゃない?あとはまだ新車に近い状態だから、あちこち当たりがでてないとか?等々、私にも理解しやすい指摘・・・

確かに、暖機というのはあるかも。

そこへ原付仲間の受講生が話しかけてくれました。
彼女は東京、私は神奈川、お互い、安全運転大会を目指す身です。
ひとしきり話した後、互いの健闘を祈りつつ別れました。

アドレスを帰路に向けると、今日は初級担当だったA部長がいます。
思わず声をかけると、やはり私のアドレスに驚いた様子です。
大会に出ること、エンストが気になること、等々、ついつい甘えて、全部話して(自白して?)しまいました。
「そうか、アドレスは、オイルが暖まらないっていうの、あるかも。でも個体差もあるから、おかしいと思ったら、バイク屋さんに聞いて、必要なら代えてもらった方がいい。」

私もそう思います。
なんだか清々しいくらいに、気持ちが落ち着いていました。

今日見てあげられなくてごめんね、大会がんばって、とA部長にも励まされ、さあ、もう後には退けません。
退きたくなんてありません。

私はたくさんの人にお世話になって、練習を続けてきました。
私の中には、その人たちからもらった、たくさんのものがあるはずです。
退く必要なんか、たぶん、ない・・・そう思います。

さて、帰り道、立ち寄ったバイク屋さんでの点検の結果、このアドレスにどうやら不具合はなさそうでした。
やはり暖機した方がいいみたいですね。

砧 バイク・オートバイ教室 (砧でいちばん長い日 2)

3.傾斜走行
中級午後イチは傾斜走行です。
走行前に、エンストの件をメカに詳しそうな指導員さんに聞いてみたところ、ウェイトでは?とのこと。
もしかしたら、私の手に負えない範囲の話かもしれないと思いました。
レンタル車両、交換してもらった方がいいのか?

そういう不安が大きかったので、走行位置は一番遅い班の最後尾をキープしてみました。
スタート前に、発進・停止をいろいろ試してみると、カックンブレーキというより、Rブレーキが強すぎるとエンストしちゃうような・・・?

そうか、Rブレーキのロックか。

じゃあ、Rブレーキを全力で握ったりしないよう気をつければいいのね。
そう思いつつ、いつものように走るコーススラロームでしたが、アドレス、速っ!!
前行ったら?と指導員さんに促されるまま、前を走る大型車を1台2台3台・・・とゴボウ抜きです(←大袈裟)
4ストとはいえ、ファントムより小柄で身軽なのが効いているんでしょうか?
それに、Rブレーキのヴェイパーロックも全然起きません。
日本の技術力は優秀だな~、なんて思ってしまいます。

で、走ってるうちに気づきました・・・エンストなんてしないことに。

何故なんだ!?
ワケわかんなくなって、終了後、先ほどの指導員さんに聞いてみようと思ったのですが、他の方とお話し中です。
なので、上級担当なのに、なぜか近くにいたS田警部補に聞いてみようかとも思いましたが、それもヘンかな、どうしよう・・・

と迷っているうちに、先ほどの指導員さんの手が空いたようなので、更に尋ねてみたら、話がどんどん難しくなって、ここで再現できないくらいになってしまいました。

やっぱり、バイクチェンジ!?

更に続きます。

砧 バイク・オートバイ教室 (砧でいちばん長い日)

参加してきました。
近所のバイクショップでレンタルしたAddress V50で・・・!
そうです、もうすぐ安全運転大会だからです。
今回のお話は長くなりそうですので、お時間の無い方は適当に端折ってお読みください。

1.アドレス暗雲!?
昨夜、レンタルしてきたばかりのアドレス、車両に慣れておきたいので、早朝から軽くツーリング、というより一人路上教習(苦笑)してみました。

さわやかな早朝の空気に包まれて、颯爽とスクーターでお散歩・・・
のハズだったのですが、なんか、ちょっとヘンです。
アドレス、信号待ちで停止すると、そのままエンストしちゃう!
もしかして、カックンブレーキとかやっちゃうとエンストするのか?
いろいろ(危なくない範囲で)やってみるうちに、エンスト回数が減ってきました。
やはり、カックンが原因、慣れてスムーズになってきたら平気になったな、と納得。
・・・したのは実は間違いだったと、後で気づくことになります。

2.低速バランス
さて、本日の講習会、私の参加した中級の実技は、いつもの通り低速バランスから始まりました。
常連さんから、赤いファントムが見えないとさびしいねえ、なんてうれしいお言葉をいただいて、ファントム君、果報者です。

が、練習の出来は今ひとつ・・・

何と言うか、やっぱり、ブレーキの感触が掴めてないのですね。
直パイとか定常円8の字は比較的やりやすかったのですが、肝心の?一本橋がっっ!!
弱点丸出し、Rブレーキがカクカク・・・
遅乗台もがんばって7秒だし、全然ダメじゃん!!

ずどーんと落ち込んで昼休みになってしまいました。

この調子だったら、大会は、ファントムで出る方がいいのか?
車格の大きいファントムは「国産原付サイズ」といわれる千鳥で不利なので、アドレス借りてきたけど、他の課題ができなくなっちゃったら、本末転倒というもの。

うーん、この決断が最後の試練なのか?

砂埃で半分泣きながら、おにぎりかじりつつ悶々と悩んでしまいました。

と、そこへ、いつも気さくに声をかけてくれるTさんが現れました。
「これ、わかめなんですけど、食べてください。」
え、わかめ!?
「旅行のお土産なんですけどね。」
なんだかおかしくなって、破顔一笑?でわかめを頂いてしまいました。

車両のことは、午後の課題の様子を見て、じっくり考えよう・・・
わかめで落ち着きを取り戻すことができたんでしょうか?

やっぱり長くなってきたので、続きは後ほど。

グッドライダーMTG@二俣川(愛ある交通安全運動)

二俣川、ちょっと遠いので、朝早めにファントムで出発しました。
空は晴れ渡り、風はさわやか、何だかツーリングみたいでいい気分

4月とは打って変わっていい天気なので、今回は通常通り、初級と上級の2クラスに分かれての1日講習です。
私の参加した上級は、午前中が低速、午後1がブレーキング、その後は初級と一緒に安全講話、総合練習(コーススラローム)の順となってました。


まずは低速。
前回同様、「緊張した状態でもちゃんとできること」を目指してやってみました。
どうやるかというと、例えば一本橋で、前の人を待ってる間、
「緊張しろ、緊張しろ、もっともっと」
と自分を煽るんですが、コレが意外に逆効果なのです。
なんだか、呪文を唱えているみたいで、だんだん気持ちが落ち着いてしまうんですね。
人間、同じ言葉を繰り返しつぶやいたりすると、気分が落ち着く、という機能があるんでしょうか・・・
というより、緊張って、周囲の雰囲気によって高まったり静まったりするのかもしれません。

でも、本日は、一本橋30秒ならず(泣)


おしゃべりしながらの昼食の後はブレーキング。
これ、結構、今回のキモでした。
ためになったのは、RブレーキじゃなくFブレーキだけを使う坂道発進、目標制動(全制動、Fのみ、Rのみ)等々。
「ツーリングの途中で急にR(またはF)ブレーキが利かなくなったら?」
などとシチュエーションを考えてみましたが、一番リアルなのは、コーススラローム中に、ファントムのRブレーキがスカスカになること!
・・・しょっちゅうだろ!とかツッコミ入りそうですが。
因みに一番難しかったのは、Fブレーキだけでの坂道発進です。
ブレーキレバーを放してアクセルを開けるまでに、ズルズル下がってしまう・・・
結局、左足でライダーキックして発進、になってしまいました。


そして、なぜか爆笑ネタ連発だった講話の後、コーススラローム。
二俣川では、Rブレーキヴェイパーロックだけは避けたい、と思って、スピードにのせて流す作戦に出ましたが、指導員さんからは、
「コーナーで急に減速するから速度が落ち過ぎてバランス崩してます」
とのご指摘。
適度なスピードの保ち方、あるいは適切な範囲の減速、その辺りができていない模様です。

とはいえ、あまり速度の上がらないコース設定になっていたので、亀な私も結構楽しめました。

そんな感じで、気温のせいかかなり疲れたのですが、よく走って、いい練習だったと思います。
おまけ、と言うとちょっと失礼なんですが、他の参加者さんたちから、いいアドバイスもいくつか頂いて、長時間かけて出かけた甲斐がありました。