4.弱点克服集中プログラム(たぶん)
最後の練習はブレーキングです。
今回は「弱点克服集中プログラム(正確なタイトルは違ったかも)」ということで、S田警部補登場・・・あ、そういうことでしたか。
このプログラム、何が克服なのか受講生には知らされないまま、全制動(速度計測あり。但し、制動の目印のパイロンの直前ではなく直後)→Fブレーキをロックさせる、の順に周回します。
2周ほど走った後、全員が集められ、この練習のタネ明かしがありました。
タネ明かし・・・それは、各自のブレーキングを、指導員さんが7人がかりで観察する、というものだったのです。
ブレーキング時の姿勢等、弱点が明るみに出た受講生はゼッケン番号で呼ばれ、克服専用コースに移ります。
私はゼッケン番号を呼ばれませんでした。
ということは、エンストとブレーキングに関係はないのでしょうか?
5.カミングアウト
こうして、講習自体は(私の中の混乱を除いて)つつがなく終了しました。
終了後、ファントムならざる原付の横に佇んで考え込む私に、指導員さんが声をかけてくれました。
事情を話すと、オイルが暖まってないとエンストするんじゃない?あとはまだ新車に近い状態だから、あちこち当たりがでてないとか?等々、私にも理解しやすい指摘・・・
確かに、暖機というのはあるかも。
そこへ原付仲間の受講生が話しかけてくれました。
彼女は東京、私は神奈川、お互い、安全運転大会を目指す身です。
ひとしきり話した後、互いの健闘を祈りつつ別れました。
アドレスを帰路に向けると、今日は初級担当だったA部長がいます。
思わず声をかけると、やはり私のアドレスに驚いた様子です。
大会に出ること、エンストが気になること、等々、ついつい甘えて、全部話して(自白して?)しまいました。
「そうか、アドレスは、オイルが暖まらないっていうの、あるかも。でも個体差もあるから、おかしいと思ったら、バイク屋さんに聞いて、必要なら代えてもらった方がいい。」
私もそう思います。
なんだか清々しいくらいに、気持ちが落ち着いていました。
今日見てあげられなくてごめんね、大会がんばって、とA部長にも励まされ、さあ、もう後には退けません。
退きたくなんてありません。
私はたくさんの人にお世話になって、練習を続けてきました。
私の中には、その人たちからもらった、たくさんのものがあるはずです。
退く必要なんか、たぶん、ない・・・そう思います。
さて、帰り道、立ち寄ったバイク屋さんでの点検の結果、このアドレスにどうやら不具合はなさそうでした。
やはり暖機した方がいいみたいですね。