そして選考会本番。
私は、今までに一度も経験したことがないくらい、さわやかで明るい気持ちでした。
自分は何からも逃げていない、自分の運命を知るために、全力で挑戦しようとしている。
そう思いました。
それに、もし負けてしまったら、この選考会での走行が、私にとって、最後の一走になるわけです。
これから先の一生、思い出すたびに幸せな気持ちになれる、最高の走りにしなくては。
そして始まった選考は、厳しい戦いになりました。
でも、少しも辛くはなかったのです。
昨日、たまたま本業の絡みで、「夢の扉」という番組の録画を見たのですが、そこには、いつも明るく笑って仕事をしているパートナーが、どれだけ苦労してそこまで辿りついたかが描かれていました。
夢の扉は重くて、なかなか開かないのです。
今、私も夢の扉を開けようとしているのでしょう。
重くて、大変なのは当たり前です。
でも、その重い扉を開けようとしているこの瞬間の爽快感!
自分は恵まれている、幸せだと思いました。
全力を尽くし、もう悔いはない、と思えた選考会でしたが、結果は
後日決戦!
何なんだよ、何やってんだよ、と指導陣からたくさんお小言をいただきました。
詳細は省略しますが、まあ、そういうわけです。
この夏の夢の扉は重くて、一回では開かなかったのでした。
そのことを、かつてチームメイトだった指導員さんに言うと、呵呵として一言。
「おう、何度でも押してくれ」
やはり場数を踏んでいる人は強いな、と思いました。