ボーンフィクション13

このお話は、虚実取り混ぜて書いております。実在の人物、機関とは一切関係ないものとご理解ください。

病院には、たくさんの患者が来ます。
私の骨折よりも重大で、配慮が必要な方もいるでしょう。
私のような、どこにでもよくある単純な骨折より、そういう患者さんを優先することは、医療機関として正しい判断なのでしょう。
でも、私の右手も右足も、私にとっては一つずつしかない、貴重なリソースです。

私の周りには、過去に骨折したことが原因で、こっちの肩はここまでしかあがらないんだよ、と笑う人や、片足を引きずりながら歩く人がいます。
そういった事態は全力で避けたいと思いました。
そのために有効なリハビリの方法を私は知りません。
医療機関の力を借りたいのです。

事件?の翌々日、私は再び病院を訪れ、転院するので紹介状を書いてください、と受付に申し出ました。
転院希望の病院名も告げたので、前回の転院同様、少し待てば紹介状をもらえると思ったのですが、医師から処置室に入るよう呼ばれました。

中に入ると、そこには、不機嫌を絵に描いたような医師と、困惑しきった気の毒な看護師がいました。

教訓
トリアージは災害現場だけで用いられる概念ではありません。

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