「ミドルマーチ」読了

先行者さんが期限内に返却してくれて、無事読めました、大団円!
実は、翻訳者の廣野由美子さんのウェブ講義を先に聞いておりまして(それが読み始めたキッカケです)、内容は知っていたのですが、やっぱり聞くと読むとじゃ大違い、沁みます。
ヒロインのドロシア始め、登場人物たちは、ミドルマーチで共に生きた日々から、それぞれの先の人生へ歩き出します。

この大長編のフィナーレの〆?は、次の文章です。
「世の中がだんだんよくなっていくのは、一部には、歴史に残らない行為によるものだからである。そして、私たちにとって物事が思ったほど悪くないのは、人知れず誠実に生き、誰も訪れることのない墓に眠る、数多くの人々のおかげでもあるからだ、」

思い出したのは大好きな少女マンガでした。
「やがて私達と共に
社会の一部となって
密やかに穏やかに
この世界を支えていく存在になっていくよ」
(ひかわきょうこ「彼方から 第7巻」白泉社文庫デジタル版、p.316)
「でも たくさんの人が
それぞれがそれぞれに与えられた自分の持ち場で
生き生きと頑張って
微力で大きな力を世界に拡げているよ」
(同 p.319)
「人は結局、本当に等身大で生きることが出来た時、最大の力を発揮するんじゃなかろうか。」
(同 あとがき」)

作家と漫画家の二人が記しているのは、まるで、日常生活の中で、エッセンシャルワークに励む人々へのエールのよう。
この二人がどちらも女性であることに、もしかしたら意味があるような気もします。
表現者として世に出た二人の女性の、生活者としての自分たちや、身近な女性たち、シャドーワークを担う人々へ向けた、暖かい眼差しであるような。

そして、揺籃期のテクノロジーに身を捧げた?、ワタシやあなた、その他全ての老若男女への・・・

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