いつ帰れるかわからない航海に先立ち、これだけ長ければ十分だろう、と青空文庫からダウンロードして読みました、いわゆる「ああ、無情」。
この作品、じつは私の母校の中学で必読図書になっていまして、真面目な中学生だったワタシは岩波文庫版版を親に買ってもらったのですが、読めなかったんです、確か文庫で7冊!
ハッキリ言って、1冊目で挫折しました。
何で読めなかったというと、作者ユゴーの時代や歴史、当時の社会制度に対する考察の部分が、長い上に流麗?な文語調の文章で、とてもとっつきにくかったのです。
今にして思えば、ハッキリ言って無理!フツーの中学生には。
さて、そのとっつきにくい作品、今回はどう読んだかというと、本筋に直接関係ない部分は思い切ってすっ飛ばしました(中学生以下?)。
そういう部分につまずいて、読むのを諦めてはいけない作品です。
今回、つくづくそう思いました。
19世紀前半のフランス。
パン一切れを盗んだため投獄され、脱獄に2回失敗してトータル19年の徒刑を終えた主人公ジャン・ヴァルジャンは、再び窃盗に手を染めますが、司教ミリエルに赦され、それをきっかけに、良心の人として新しい人生を歩み始めます。
しかし彼の、犯罪者であった過去は、何度となく彼の新しい人生に襲いかかり、厳しい選択を迫ります。
その度に彼は内なる葛藤の末、良心に従って、苦難の道を選び取るのです。
最後にわずかな幸せをも捨てた彼のたどり着いた人生の終焉は・・・
あらすじはよく知られていますが、私なりにまとめるとこんな感じです。
レビューとかで皆さん言われる通り、ラストはボロ泣き!でした。
タイトルの「レ・ミゼラブル」は悲惨な人とか貧しき人とか、そういう意味らしいですが、ジャン・ヴァルジャンの生き方からは、悲惨な境遇にありながら良心に従って生きる人間の素晴らしさが伝わってきます。
そういう点で、「ああ、無情」というタイトルは、私からみるとちょっと違うかな、という気もしました。
そんなわけで、私の母校が、この作品を必読図書にした理由もすごく良くわかりました。
が、どう考えたって挫折するでしょふつうのコは、と思ったところでハタと気づきました。
・・・学校は、どこそこ出版社のもので誰それの訳で、といった指定はしていませんでした。
ということは、もしかして、若年層向けのダイジェスト版とか想定していたのか?
だったら早く言ってよ~、中学生の時にジャン・ヴァルジャンを知りたかったよ!
というわけで、私のおすすめの読み方は「飛ばしてもいい」です。
まあ、時間のある時に、すっ飛ばしたところだけ読むか、改めて全編飛ばさず読むか、それでいいと思います。
