「困ってるひと」(大野更紗著)を読んだ

今話題の、難病女子のたたかうものがたり、と言えばいいのでしょうか。
痛ましく、痛々しく、そしてイタい1冊です。

作者は「筋膜炎脂肪織炎症候群」および「皮膚筋炎」という難病にかかってしまった女子大学院生です。
わが夫の「視神経脊髄炎」とは全く違う病名ですが、いずれも自己免疫疾患であるという点が共通しています。

この自己免疫疾患、要は自分の抗体が自分のカラダを攻撃するという、大変理不尽な病気です。
しかも、診断されるまで、かなりの手間ヒマ時間を要するものであるようです。
作者は、この病名が判明するまでの1年、いくつもの医療機関をたらいまわしになる「医療難民」となってしまいます。
その痛ましさ・・・

治療が始まってからも、作者は多くの肉体的・精神的苦痛を経験します。
中でも私の胸に響いたのは、親に甘えず自分で生きるために、友人知人の協力をあおいでいるうちに、「援助に依存するワナ」にハマっていく自分に気付くくだりです。
私も夫が難病にかかってから、「話を聞いてくれる人がいると夫の病気のことをしゃべりまくってしまう」という悪癖がついてしまい、自己嫌悪に陥っていたので、作者と若い友人達の不器用さがとても痛々しく思えました。

全体としては、ブログから作られた文章だけに、読み易いけれどイタい部分もある作品です。
でも、必死で生きるひとりの人間の飾らない言葉は、やっぱり読ませる力をもっているんですね。

“「困ってるひと」(大野更紗著)を読んだ” への2件の返信

  1. あまりお会いする事は多くないのですが、
    私でよろしければご主人の事しゃべりまくってくださいませ。
    聞かせて頂きま~す。
    何かの方法で心にたまるストレスを解放しないと、
    心だって病気になっちゃいますから自己嫌悪など
    感じられなくて良いと思います。

  2. ますこさん
    あたたかいお言葉、ありがとうございます。
    ワタシの場合、ストレスを解放しないと、暴発するおそれがあるような気がします{げっ}
    お会いできるのを楽しみにしてますね。

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